基本の捨て方を理解すると相手の捨て牌が読めるようになる
マージャンで難しいことと言えば、相手が何で待っているかわからないところにあります。では、プロや上級者は全て読めているのでしょうか?
答えは全て読めている訳ではありません。見えていない牌があるので当然です。プロや上級者達は相手の手配全てを読み切るのではなく、なんとなくの雰囲気で読んでいます。ただしその「なんとなく」の精度が非常に高くなっているのです。精度を高めるには基本をしっかりと網羅しておく必要があります。その基本から応用まで紹介していきましょう。
相手の手配を読むためのステップとしては、基本の捨て方を理解しておく必要があります。マージャンには色々な場面がありますが、4人が和了りを目指すために「4面子1雀頭」を作りにきているのは間違いありません。和了り形としてチートイツや国士無双もありますが、基本は4面子1雀頭です。
マージャン牌は34種類の牌が各4枚ずつの136枚でゲームを行います。その中で面子を構成するにはコーツ(同じ牌が3つ)かシュンツ(同じマークの並び数字)のどちらかになります。作りやすいのは圧倒的にシュンツになるのですが、それを踏まえるとマージャン牌の利用効率に差が出てきます。
【字牌→1・9牌→2・8牌→3~7牌】
4面子1雀頭を作るにはシュンツになれない単独の字牌から捨てられ、シュンツが作りやすい3~7の牌が大切にされやすいということです。
相手の捨て牌が字牌や端の数字から捨てられている場合は真ん中よりの手牌構成だと想像でき、捨て牌のバランスを見ることで通りやすい牌が分かるようになります。また、そういった捨て牌でリーチに来られた場合は「スジ」が通りやすいことが多いです。
※スジ:「1・4・7」、「2・5・8」、「3・6・9」のことを言います。「23」と持っていると1と4が来れば揃います。両面待ちのラインになる牌のことをスジと呼びます。
こんな捨て牌でリーチに来られたとしましょう。
「西・北・白・①・2・六・⑤・⑦リーチ」
捨て方は字牌から捨てられ、端牌の整理をしてからのリーチです。このリーチに100%通る牌は何でしょうか?答えは現物だけです。フリテンルールがある以上自分の捨てている牌で和了ることはできません。ですので、現物が100%通る牌になります。
次に基本通りの捨て方なのでスジが通りやすくなります。この捨て牌でスジになっているのは、「六のスジで三と九」、「⑤のスジで②と⑧」、「①と⑦のスジで④」が答えです。注意して欲しいのは2が捨てられていても5や8がスジではないということです。「67」と持っていて5と8で待っているケースがありますので。スジの見方は真ん中の牌が見えている場合の両端か、逆に両端の牌が見えている場合の真ん中牌のことを言います。
基本の捨て方の場合は現物やスジが通りやすいという話しをさせて頂きましたが、こういう基本をいくつも重ねていき、なんとなくの雰囲気で読むのです。感覚だけでやっている訳ではありません。今後も少しずつ基本や応用をお伝えしていきますので参考にしてください。