勝てる麻雀マジック

「サンマ」や「東風戦」のスピード感と戦略を楽しもう

マージャン

マージャンは中国から日本に伝わってきた4人で遊ぶゲームで、戦後を機に日本流にアレンジされて現在のマージャンルールになっています。基本は4人で東場と南場を行う「半荘戦」が主流ですが、少しでも早くゲームを進めたい日本人気質が生んだマージャンが「サンマ」や「東風戦」です。

「サンマ」は3人マージャンのことで、4人集まる必要がありません。主に関西地方で流行っていましたが、現在は全国でサンマを打つ方が増えています。基本ルールは4人マージャンとほぼ同じですが、大きく違うことが2点あります。1つは萬子(マンズ)の2~8が抜かれて108枚でゲームが進む点(花牌はカウントしていません)、次に、「チー」が無い点です。
マンズの2~8が無いということは三色同順の役ができなくなりますが、それ以外の役は全て作れます。マンズが無いだけで手牌の構成スピードが驚くほど上がります。和了りが早くなるのでそのスピード感が好まれます。
「チー」は上家(左の人)が捨てた牌をもらってきてシュンツを作る鳴きのことですが、サンマではチーが禁止になっています。チーがあると鳴き合戦がはじまり、ただでさえ早いゲームがさらに早まるので、せわしない感じが受け入れられず禁止になりました。

サンマはトップを取ることが重要なゲームで、通常の4人マージャンに比べるとインフレなルールになっていることが多いです。打点が高くなりやすいので飛ばない(点数が無くなること)こともトータルで勝つためには重要です。高い点数の手牌を作る楽しみやスピード感を楽しみたい方はサンマを試してみてください。

東風戦は4人マージャンそのままですが、違いは南場がないことです。単純に半分の時間で1ゲームが終了するので、スピード感があります。負けていても東場が終わったらリセットされるので新たな気持ちでゲームを迎えることができます。
基本ルールに違いはありませんが、南場が無いため先行有利のゲーム性になっています。トップを取ることも重要ですが、2着以内に入ることが重要視されます。4着を避ける打ち方になるため、速攻が決められない場合は守備的なマージャンにシフトチェンジする柔軟さが大切な戦略になります。

サンマや東風戦は4人マージャンから派生したローカルなマージャンでしたが、かなりのファンができたことで現在ではよく遊ばれるようになっています。同じく「一局マージャン」や「2人マージャン」もありましたが、こちらは残念ながら認知度が低く、個人で楽しむ程度になっています。4人マージャンの主流が変わることはありませんが、サンマや東風戦も楽しんでみてください。